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ブログ 泉川 茉莉さんが書いた記事

頼ることの大切さ[KEIO GIRLS VOLLEBALL CLUB DIARY]

 written by 泉川 茉莉投稿日時:2022/03/20(日) 17:16

春の兆しが感じられるようになりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

総合政策学部2年の泉川茉莉です。


前回ブログを書かせていただいた時からはや半年が経ちました。この6ヶ月を振り返るとチームにも自分にも様々な変化や成長が感じられます。今回はその中でも特に大きな学びだった「頼ることの大切さ」についてお話しさせていただきます。


このブログを読んでくださっている方の中に人に頼るのが苦手と感じている方はいるでしょうか。私も人に頼るのが比較的苦手な一人で、自然と「困ったことがあっても自分でできるだけ考えるべき」「自分で解決するのがベスト」という考えが働く傾向にありました。しかし、今は人に頼ることで得られることが多くあると感じています。


少し前までの私は、自分のプレーや部内での役回りについて同期や先輩方に質問することはあっても、相談することがなかなかできませんでした。私は大学からバレーを始めたため、バレーの技術面やバレーを見る視点に関して知識が及ばない点が多くあり、質問することでその溝を補おうとしてきました。ただ、質問することと相談することは少し違います。質問は自分が明確に「何を解決すれば問題が解消するか」という方向性が分かっている状態で人に聞くことだと思います。一方で相談は「今自分はこんなことについてモヤモヤしているけれどうまくいかなくて…」というように問題の突破口が見つからない状態で自分の心を曝け出すことだと思います。私はその相談、つまり自分の気持ちを他の人に知ってもらうのが大の苦手でした。


ありがたいことにこれまで、必ずと言っていいほど「何かあったら気軽に話してね。」「いつでも相談してね。」と言ってくれる同期や気にかけてくださる先輩方がいらっしゃいました。それでも相談することに苦手意識があった理由は「自分の曖昧でネガティブな気持ちを共有しても非建設的」と思っていたからのように感じます。多くの場合、悩みというのは「何をどうしたら良いのか分からない」とてもぼんやりしているものだからです。そして、悩みは出口が見えない霧のようなもので、解決策がすぐには出てきません。だからこそ少し前までの私は「問題が分かっている『質問』の方が問題が何かさえ分からない『相談』の方が大事」と思っていたのかもしれません。


そんな中、「技術に関する質問をして分からないことが分かっても、最近自分はバレーが全然上手くなっていないような気がするし、もう上級生になるのにどうすれば良いのか、ずっとモヤモヤする」という状況が続いた期間がありました。「モヤモヤなんて自分の切り替えの問題」と思い割り切っていましたが、なかなかさっぱりとした気持ちに戻れない日が続きました。それまでは寝たり、美味しいものを食べたり、走ったり、とにかく自分の気持ちに蓋をするか気持ちを麻痺させることでモヤモヤを消してきましたが、この時期に、「相談しなければ限界があるのかも」と気づいたのでした。そのような経緯から、ようやく思い切って自分の悩みを相談してみて思ったことは、「出口が分からないものこそ相談することに価値がある」ということです。「モヤモヤするけれど、どうすれば良いのかさっぱり分からない」というようなことこそ、他の人と共有して、違う視点や意見をもらうことで前進することができます。なぜなら、自分以外の人の方が状況を冷静に見られるからです。そして、たとえ前進できなかったとしても自分がどのようなことを感じていているか共有することで相手と前よりも深く繋がることもできるように感じます。質問することももちろん大事だと思いますが、何を聞いたら解決するのかわからないときこそ少しだけ勇気を出して(プライドを捨てて)自分の心の内を曝け出してみることはもっと大事だなと感じたのでした。


思いのまま綴っている間にまとまりのない文になってしまったかもしれません。最後まで読んでいただきありがとうございます。


あと2週間ほどで新学期も始まります。多くの新入生の方々が本部に入部してくださることを願っております。見学や体験のご希望を本部のインスタグラムやメールにてお待ち申し上げております。

後輩に学ぶ[KEIO GIRLS VOLLEBALL CLUB DIARY]

 written by 泉川 茉莉投稿日時:2021/08/22(日) 19:50

コロナウイルス感染拡大が止まらず、予断を許さない日々が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

総合政策学部2年の泉川茉莉です。

時間が経つのはあっという間で、私がバレー部に入部してから満1年が経とうとしています。たった1年前までアラブ首長国連邦でバレーとは全く接点のない生活を送っていたと考えると、とても不思議な気持ちになります。同時に、たった1年の間にバレーから得た学びの数々に感慨深くなる思いです。

さて、本題に入る前に少々個人的なお話をさせていただきます。私は高校生のオンライン家庭教師のアルバイトをしていますが、その中で最近はっとしたことがありました。それは「教える立場になると、自分の未熟さが見えにくくなる」ということです。アルバイトと言えども、「先生」という立場になる訳ですから当然と言えば当然かもしれません。自分のよく知っていることを伝えているので、自分のできないことは目に入らなくなります。そして、教える立場にあると、多少なりとも驕りが生まれ、自分の「まだまだ学ばなければいけない」という意識も薄れると感じます。そんな中、自分の担当する生徒さんが沢山質問をしてくれたり、熱心に吸収しようとしたりする姿を見ると、「私も現状に満足せずに吸収し続けなければいけないな」と思わされるのです。

このアルバイトの気づきはバレーにもつながるものがあります。入部から1年が経ち、まったくの初心者ではなくなった自分。また、後輩ができ、自分の分かることは教える・伝えるという立場になった自分。このような立場の変化がある中、最近、後輩から学ぶこと、気づかされることが多いなと感じています。後輩を見ていると、たとえ自分が仕事面などで「教える」立場であろうとも、家庭教師のアルバイトで感じるように「彼女たちのようにもっと貪欲にならなければ」と思わされます。
 
1年生でいち早く入部した石田の安定感はチームに不可欠な存在になっています。石田の安定感がどこから生まれているのかを考えると様々あるのですが、やはり彼女が練習中・試合中に通る声で発するエネルギッシュな言葉は大きいなと思います。もちろん彼女の安定した技術力も「安定感」を生んでいることは間違いありません。しかし、それ以上に、経験を問わず、同期全員を細かく見て、的確な指摘やアドバイスをする姿が周りに安心感を与えていると思います。

初心者で入部をした岡田には日々驚かされます。昨年入ったばかりの私はこんな風にできていたかなと思うくらい、体力的につらい場面でもつらい顔を全くと言っていいほど見せません。周りにいつもポジティブなエネルギーを与え、ふとしたときに彼女のほうを見ると、岡田スマイルに励まされます。また、サーブ練習など積極的に先輩方に聞きにいく姿は見習わなければと思わされます。

野崎は「見せない強さ」がある一人だと思います。自分ができなかったこと、まだできないことを決して無いものにせず、しっかりと自覚しつつ練習に取り組んでいると感じます。対人連続30本など体力的につらい時も、いやな顔せずにがむしゃらに取り組む姿に感化されます。また、練習で失敗をしても決して自信を失ったような顔を見せることがなく、「どうすれば上手くできるか」「次は何を意識するか」ポジティブ思考で考えているように見えます。考えて、意識して続けていればきっとうまくなるという強い信念を持っている野崎の姿に私自身とても勇気づけられます。

いつも騒がしい1年生の中でも割合落ち着いている宮﨑の練習に対する寡黙さ、貪欲さには刺激を受けます。最近ではスパイクやサーブで著しい成長を見せ、紅白戦での連続得点に貢献するなど、周囲が目を見張る伸び率を見せています。練習中に彼女が好プレーをする度に「今どんなことを意識していた?」と尋ねると、いつも明確な答えが返ってきて、しっかりと考えをもって練習に臨んでいることが分かります。穏やかなイメージとは裏腹に、宮﨑からはじわじわと迫ってくるような闘志を感じ、「私ももっとできるぞ」と奮い立たされるのです。

1年生きってのユニークキャラ、宮里は不思議な発言で笑いを呼び、さらに甘え上手な顔もある半面、とても自立していると感じます。以前ブログで本人も投稿していたように、Chance, Challenge, Changeという3つのCで自分のプレーや練習に関して淡々と考えている姿はとても頼もしく、勉強になるなと感じます。宮里のあからさまに見せない心の強さはまさに「能ある鷹は爪を隠す」を思わせるものだと思います。


学年が上がれば上がるほど、後輩に伝えることも増えるのが部活という組織だと思います。ですが、教える立場になったとしても、年齢関係なく、自分にないもの、自分が忘れかけていたものを学ぶ姿勢は失ってはいけないなと感じます。私自身、技術がまだまだな立場である以上、立場が変わってもハングリー精神を弱めることなくこれからもぐんぐんと成長したいと思います。

声出しと雰囲気づくり[KEIO GIRLS VOLLEBALL CLUB DIARY]

 written by 泉川 茉莉投稿日時:2021/02/06(土) 16:17

厳しい寒さも徐々に収まり、春の兆しが感じられるようになりました。緊急事態宣言の延長が決まり、いまだ予断を許さない日々が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

総合政策学部1年泉川茉莉です。

 

昨年9月に女子バレー部に入部してから早5ヶ月が過ぎ、新入生が入る時期も近づいてきております。1年生という立場で練習する時期も終わり、新2年生と呼ばれるようになったことで、ワクワク感と焦りの混じった責任感を感じるようになりました。私は長いバレー経験のある同期がいるなか、唯一大学でバレーを始めた立場におります。技術の習得、強化はもちろん、精神面で明るく強くエネルギーをチームにもたらせる存在になりたいと一層思う日々です。

 

そんな中での緊急事態宣言と練習の自粛。成長が止まってしまうのではないかという不安や焦りがありました。しかしこの1ヵ月、オンライントレーニングやメンタルトレーニングをする中で得た気づきや発想も多くあったことに驚いています。

 

オンライントレーニングでは、狭い室内のスペースでしているとは思えないくらい、しっかり汗をかく、そして息の上がる体幹や筋肉の強化メニューをチーム全員で行っています。遠隔のトレーニングにもかかわらず、飽きやモチベーションの低下を感じていないことが私は不思議でした。そしてこれがなぜかと考えたときに、真っ先に思いついたのが、トレーニング担当の4年生じみんさんの声かけでした。自分で実践してみるとよくわかりますが、きついトレーニングをしながら、残り時間を数えたり、チーム全体を鼓舞する事はとてもハードな仕事です。(筋トレの最中、私はぜいぜいすることが多く、声出しをする余裕がないことが大半です。)にもかかわらず、毎回エネルギッシュに、明るく、筋トレメニューをリードしてくださる先輩の存在がどれほどトレーニングの雰囲気を作っているか実感するばかりです。

 

オンライントレーニングであっても、コートを使った練習や試合であっても共通して大切なことがあると思います。この1ヵ月の自粛期間中取り組んでいるメンタルトレーニングでも取り上げられていますが、何よりも大切なのは「快い気持ちで、やらなければいけないことを高い質でこなすこと」です。もちろん、自分で自分の気持ちをコントロールすることも重要ですが、私はこのオンライントレーニング期間中、いかに1人の声かけや雰囲気作りがチームに影響するのかということを知りました。そして、新一年生を迎える時期が近づいた今、自分も、じみんさんのオンライントレーニング中の声出しで感じたように、明るいエネルギーをもたらせる存在になりたいと思います。

 

まだまだ先の見通しが立たない日々が続きますが、自粛期間中の時間を最大限有効活用してまいりたいと思います。これからもよろしくお願い致します。

入部してからの二か月[KEIO GIRLS VOLLEBALL CLUB DIARY]

 written by 泉川 茉莉投稿日時:2020/10/25(日) 22:00

記念館に向かう並木道を歩いていると、銀杏が多く見られる季節になりました。このところは寒い日が続き、冬もそう遠くないと感じております。(一年中暖かいUAE在住だった身としては冬の訪れには恐怖に似た気持ちを感じております。)入部させていただいてから早2か月となりました。総合政策学部1年の泉川茉莉です。
 
今週末は3部交流戦の最終日がございました。戦績は以下の通りです。
対 淑徳大学 0-2
対 成蹊大学 1-2

結果は残念ながら二試合とも負けとなってしまいました。しかしながら、間近で見る体を張った粘り強いプレーには胸が熱くなり、このチームの一員に加えて頂けたことが改めて嬉しく、また誇りに思えた瞬間でした。
 
バレーボール初心者として入部してからの二か月はあっという間に経ってしまいました。バレー部での練習は今までチームスポーツや日本の部活の雰囲気に親しみがなかったからこそ新鮮に感じること・勉強になることの連続です。その中でも、特に強く残ったエピソードをこの場をお借りしてご共有させていただきます。
 
まず、私は入部してから「一年生の仕事」を多く教えて頂きました。コート準備やボール拾いおよびボール渡し、ワイパーといったバレー部に所属されていた立場なら当たり前と思われる仕事が、私には新しい学びでした。単純と思われる仕事には自分が思った以上に気遣いや気配り、視野の広さが必要で、毎回の練習でお恥ずかしながらハッとさせられる場面が多くありました。例えばワイパーの仕事一つとっても、コート内の人が床に滑り込む瞬間をよく見ていないといけない、コートに入って滑りやすくなった部分をタオルで拭く際にもプレーヤーの方たちの邪魔になったりプレーヤーの方たちがけがをしたりしないように声を大にして「ワイパー入ります!」と言うなど、があります。このような仕事一つを考えても気を回すこと・見ていなければいけないことが多くあり、私はいかに今まで狭い視野しか使ってこなかったのか気づきました。単純に思える仕事の奥深さや仕事を通した学びの多さが私にはとても新鮮でした。
 
また、この二か月間で、先輩方や同期のお話を通して自分の練習に対する姿勢に対しても考え直す機会を多く頂きました。「その日何を意識して練習に取り組むのか。」「いつまでに何ができるようになりたいのか。」「思い描く4年生になった自分の姿は。」といった疑問はそのごく一部です。さらに「私は入ったばかりの初心者とはいえど、『お客さん』ではない。」とのお言葉を頂く機会がありました。これを機に私は時間の経過をなんとなく待っているのでは絶対に周りに追いつくことも追い抜くこともできないと気づきました。そして、うまくなるために自分から機会を探し、そして作り、ボールを追いかけることが今すべきことなのだと学びました。
 
私が入部を決めた八月末から一年生が続々入部し、今では一年生は計六人になりました。その中でも今はまだ、私は「ダントツの」初心者です。ですが、来年やそれ以降なっていたい自分の姿を常に頭に置き、地道に追い上げていきたいと闘志を燃やしております。

今後ともよろしくお願い申し上げます。


 

はじめまして[KEIO GIRLS VOLLEBALL CLUB DIARY]

 written by 泉川 茉莉投稿日時:2020/08/27(木) 07:00

はじめまして。9月から総合政策学部入学予定の泉川茉莉と申します。この度バレーボール部へ入部させて頂くこととなりました。


私は11歳から今まで7年半ほど中東のアラブ首長国連邦に滞在しておりました。その間、アクアソン(バイアスロンとも呼ばれております)という泳いだ後に走る競技をしたり、マラソンをしたりしておりましたが、バレーボール経験は全くと言っていい程ございません。また、中学・高校では学期ごとに変わる「課外活動」や「クラブ」しかございませんでした。そんなこともあり、私はまさに「ザ・チーム」という印象の体育会に強い憧れを抱いておりました。

その中でも 女子 慶應バレーボール部への入部を強く志願していた理由はSNS上で見た部の雰囲気や周りの慶應バレーボール部OGの方たちからのお話があってのことでした。さらに、初心者ながら入部の意をお伝えすると、部員の方たちが大変分かりやすく丁寧なご説明をしてくださり「このような方たちと一緒にプレーできるようになりたい」と一層強く思いました。

入部できることが決まり、今週は初めて練習に参加させて頂きました。パスもまともにできず、筋力も全く足りず、自分の「初心者度合い」に落胆しながらも、目の前で実戦形式の練習が繰り広げられると「自分も早くこの様にプレーできるようになりたい!」と実感致しました。それでも今は「考えながら見て・聞いて学ぶこと」そして「基礎を身に着ける事」を第一優先に、日々練習に参加させて頂く所存です。

最後に、経験豊富な同期や先輩方には初週ながら大変温かく迎え入れて頂き、チームに入れた嬉しさを日々噛みしめております。初心者だからこそ、これからは吸収できるものはスポンジのように吸収し、忍耐強く練習に励みます。これからどうぞよろしくお願い申し上げます。

乱文失礼致しました。

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