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ブログ 2020/5

今だからこそ[KEIO GIRLS VOLLEBALL CLUB DIARY]

 written by 服部 桃果投稿日時:2020/05/31(日) 22:48



さわやかな初夏の風も過ぎ去り、間もなく梅雨の季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

法学部法律学科2年の服部桃果です。



体育館での練習が自粛となってから2か月以上が過ぎました。気づけば気温30度のじめじめとした空気が流れ、ウィンドブレーカーをはいて蝮谷体育館に向かっていたあの頃が遠い昔のように感じられます。



私たちバレー部は新体制になってから3部で2勝することを目標に必死に練習してきました。私個人としても、大学で初めて本格的にバレーを始め、技術・体力・精神面など様々な面で苦しみながらも、少しずつ小さな目標と向き合ってきました。

そんな時に新型コロナウイルスの蔓延。

今まで必死に頑張ってきたことが台無しになってしまう。これが私の正直な感想でした。

どれだけ走っても、筋トレしても、バレーボールは下手になっているんだろうな、とネガティブになってしまうこともありました。



しかし、そんな私を支えてくれた人たちがいます。

辛いときも楽しいときも一緒に過ごしてきた同期・先輩方、そして家族です。



私は去年大学入学を機に地元愛知県を離れ、初めて一人暮らしをしました。

家事自体にはそれほど苦痛を感じないし、スマホで連絡も取れるから何の問題もないだろう、当時はそう思っていました。

でも実際は全然そんなことなかった。

それだけが原因ではないけれど、気づいたら原因不明吐き気を伴う強烈な片頭痛に襲われる始末。

何気ない会話をすること、今日の出来事を共有すること、ただ同じ空間にいてくれること。

一緒にいるときは特に何も思わなかった当たり前が、私にとってかけがえのないものだったことに気づかされました。



そして私は今、愛知県にいます。

コロナウイルスによって失ったものは大きく、取り戻すにはいままでよりさらに多くの努力が必要です。

でも、こんな機会がなければ、改めて違う角度から部活について考えたり、家族と向き合う時間はなかなか取れなかったのではないかとも思います。

私が大学に通えているのも、体育会バレーボール部女子に所属させてもらえるのも、すべては両親が様々な面で支援してくれているから。当たり前なことですが、普段は忘れがちなことでもあります。

こんな今だからこそ、一度振り返り、当たり前だと思っていたことを考え直し、あらためて感謝するのも大切なことではないでしょうか。

体育館が使えるのも、部活動ができるのも当たり前じゃない。

そう思うことでより強い思いをもってバレーに取り組めるのではないかと私は思います。



長くなってしまいましたが、新型コロナウイルスの感染も徐々に収まり、緊急事態宣言も解除されました。

弊部としては具体的な活動開始日は未定ですが、1日でも早く体育館で練習できることを願っております。

皆様も御体にお気をつけてお過ごしください。



長文乱文失礼しました。





 

9000回[KEIO GIRLS VOLLEBALL CLUB DIARY]

 written by 近重 佑奈投稿日時:2020/05/24(日) 20:51

日盛りは、はや本格的な夏を思わせるようになりました。
家にいてもじんわりと暑さを感じるようになり、この自粛期間にも季節の移ろいを感じております。
法学部政治学科2年、近重佑奈です。

3月末から始まった活動自粛期間はもうすぐ2か月を迎えようとしています。
この期間、数名の部員がブログにて既にお伝えしたように私達はオンライン上でトレーニングを行っておりました。
屋内でできるメニューには限りがありますが、メニューを適宜改変するなど、部員一同練習再開に向け励んでおります。

さて、先日私はとある人に「人は一日に9000回選択している」ということを教えていただきました。
朝ごはんにパンを食べるかご飯を食べるか、といった些細なことから例えばある事業に投資するかしないかという重大な決断まで、人は一日に9000回もの判断を下しているそうです。
9000回の選択のうち自分に甘い選択をするのか、厳しい選択をするのか。1日でこれだけ何かを決断する機会があるということは自身を追い込む余地が9000回あるということだと私は思いました。

あと20回人よりも多く筋トレを課すかいなか、妥協してしまうのかいなか、(同期が赤裸々な思いをつづっていた)ランニングメニューをどこまで追い込んでこなせるか。
全ては挙げきれないのですが、私は常に様々な選択を前にし、その時々で分岐点に立たされているのだと感じました。
他の部員に比べ筋肉量が劣る私は人と同じメニューを行うだけではなく自主的に負荷をかけ筋トレをする、あるいは人よりも多くメニューをこなすなど工夫の余地は多々あります。

と、日頃から「どうせやるなら厳しい方を選ぶ」と試みてはみるのですが、やはり先の見えない状況下で焦りや不安を感じると共に気が緩みがちになってしまいます。
そんな時私の支えになってくれたのは他でもない13名の部員でした。対面で会えない今、ビデオ通話を用い同期や先輩方と話す機会には皆の元気な姿とランニングへの恐怖を吐露しながらも懸命にトレーニングに励む様子を見ることで士気が鼓舞され、そしてこの一員であるためには努力を怠ってはいけないと感じさせてくれました。
練習への参加が困難な中、入部を決意してくれた榎本(政1)の存在も私の中では大きいものでした。SNSを通じて数名の新入生とは連絡を取っておりましたが、入部希望の連絡をくれたのは榎本が初めてであったためトレーニング後の疲労を一気に吹き飛ばす朗報でした。

そして、地元から支援してくれている家族へもこの場を借りて感謝したいと思います。浪人生活を含め親元を離れてから早2年が経とうとしていますが、上京してからというものの家族のありがたみをより一層感じています。未曽有の事態に直面し心が折れそうになる時もありますが、この期間心配してくれる家族の存在に何度も助けられました。あまり帰省することのない私は同期や先輩方から疑問に思われることも多々あるのですが、次回以降帰省した際にはしっかりと感謝を伝えようと思います。

一刻も早い事態の収束を願うと共に、きたる新しい日常へ向け今は自分にできることを最大限尽くしてまいります。
1日にするという9000回の選択のうち、「自分で納得のいく」選択をすること。
「迷った際には厳しい方を選ぶ」こと。この二つを心がけ今後の自粛生活を過ごしてまいる所存です。

長文、乱文失礼いたしました。
 

心安らぐお話[KEIO GIRLS VOLLEBALL CLUB DIARY]

 written by 島崎 ひかり投稿日時:2020/05/17(日) 11:50

最近は気温の高い日々が続き、夏の訪れを感じる頃になりました。



 



こんにちは、文学部2年の島崎ひかりです。



 



オンライン授業が始まり3週間目を迎えていますが、学問へのモチベーションがなかなか上げられずにいます。皆様はいかがお過ごしでしょうか。



本ブログを書くにあたり、何を書こうかと考え、たまにはバレーボールと全く関係のない話もしてみようと思いました。私の趣味の領域となりますがお付き合い頂けましたら幸いです。

 



弊部には私含めて2人の文学部学生が所属しております。義塾の文学部は2年生から専攻がわかれ、1年生の総合的学習からより専門的な学習へとシフトチェンジしていく仕組みです。

私は哲学科の美学美術史学専攻に進級させて頂きました。



そこでひとつ、皆様に美術のお話をさせて頂きたいと思います。

単に美術の話と言っても、美術史の流れや芸術思想について書くだけでしたらこのブログを閉じてしまう方も多いと思われますので、ある画家のちょっと素敵なエピソードをお話します。

 



まず初めに、芸術作品といえば「エピソード」というものがつきものです。

なぜかと言いますと、芸術作品には必ず画家の思想が盛り込まれており、誰に向けられて作られたのか、誰がそれを買ったのか、なぜ画家はこれを作ったのかなど、様々なバックグラウンドを経てその完成に至るからです。(当たり前と言ってしまえば当たり前ですね。)

美術品を見てもあまり良さが感じられないと言う人も多いかと思われますが、その作品が語る小さな映画のようなお話を覗いて見てはいかがでしょうか。

 



その中でも私が気に入っている、エドゥアール・マネの作品『アスパラガス』についてのエピソードをご紹介します。



この『アスパラガス』という作品は至ってシンプルで、机の上に1本だけ置かれているアスパラガスが、画面中央より少し下に描かれています。カンヴァスの大きさも16.9×21.9cmと、決して大きいものではありません。調べていただけるとお分かりでしょうが、インパクトにはかける素朴な絵画です。



これだけ見ても「ただのアスパラガスではないか」と思うのが普通でしょう。

しかしこの1本のアスパラガスの絵には、描かれた理由とマネが届けたかった送り主がいます。



本作品に先立ち、マネは一束のアスパラガスを描いた静物画を800フランの値をつけて売却しました。しかし買い主であったアートコレクターのシャルル・エフリュシ氏は大変その絵を気に入り、1000フランの値をつけてマネに報酬を送ってくれたのです。その心遣いに感動したマネは、この1本だけ描かれたアスパラガスの作品を制作しました。そして「先日あなたにお届けしたアスパラガスの束から、1本だけ抜け落ちていました。」という言葉を添えて、本作をエフリュシ氏に贈ったそうです。その後も晩年のマネは、しばしば小さな静物画を親しい人々への贈り物として描きました。



たったこれだけのエピソードですが、このお話を知っているのと知っていないのとでは作品の魅力が全く違ってきますよね。これも芸術鑑賞における楽しみのひとつです。





さて、長々と語ってしまいましたがいかがだったでしょうか。私たちは現代を生きる者ではありますが、昔を生きた人々のエピソードから癒しを得ることもできます。新型コロナウイルスで大変な時だからこそ、エフリュシ氏とマネの相手を思いやる心やリスペクトの精神が心を揺さぶることもあるでしょう。



私もこの自粛期間で少し落ち込んでしまったり、やるせない気持ちになることが多々あります。そんな中でも何か心を落ち着かせるようなお話や映画、小説に出会えるとまだまだ頑張れるようなことがあると感じます。皆様にも心安らぐ時間があることを願いながら、本日のブログとさせて頂きました。



長文乱文ではございましたが、最後までお付き合い頂きありがとうございます。皆様もお身体にはお気をつけて、こんな時だからこそ素敵な毎日をお過ごしください。

初めまして[KEIO GIRLS VOLLEBALL CLUB DIARY]

 written by 榎本 莉英投稿日時:2020/05/10(日) 10:00

初めまして。

先日入部致しました。法学部政治学科1年の榎本莉英です。
初めてのブログ更新ですので、自己紹介をさせて頂きます。


私は小中高と9年間バレーを続けてきました。
初めて本格的に取り組んだ中学では、全力で向き合ってくださる顧問の先生に必死についていき、とにかく試合に勝ちたい一心でした。強豪校を相手に自分たちのプレーが通用したときや、仲間と心を一つに1点1点勝ちとったときの快感は、今でもはっきりと覚えています。厳しい練習を乗り越えることで、精神面・身体面ともに大きく成長することができ、当時の先生には大変感謝しております。



しかし私はプレーの上達にこだわるあまり、笑顔でプレーすることがあまりありませんでした。


高校の先生は、まだ私が味わうことのできていなかった、チームメイトと笑顔でプレーするバレーの楽しさを教えてくださいました。プレーの上達ではなく、チーム全員でバレーを楽しむことに意識を変えてみたのです。決してレベルの高いものではありませんでしたが、練習してきた攻撃がうまくいったり、何度もボールを繋いで粘ったラリーができたりした試合は、結果的に負けてしまったとしても物凄い達成感がありました。

バレーの楽しさに気付かせてくださった高校の先生、そしてもちろん沢山の情熱を注いでくださった中学の先生、どちらにも感謝しています。



大学では新しいことに挑戦しようと考えていましたが、今までバレーしかやってこなかった私は、バレー部を完全に選択肢から消すことはできず、SNSで先輩方の写真や動画を拝見していました。すると自分たちで考えるバレーを全力で楽しんでいらっしゃる姿が本当に魅力的でした。そしてバレーに本気で取り組む最後のチャンスの大学生活をこの先輩方と過ごしたいと思い、入部致しました。



バレー部に入部して約2週間が経ちました。毎日違った先輩が様々な連絡をしてくださり、一人一人が役割を担ってバレー部は成り立っているのだと感動しました。そしてまだ直接会ったこともない私に、先輩は本当に優しく接してくださいます。そんな素晴らしい先輩方のバレー部に入部できたことを本当に嬉しく思うと共に、早く仲間入りできるよう精進しようと誓いました。



最後にこれから四年間、部に貢献できるよう努力して参ります。もしバレー部に興味のある方がいましたら、お気軽に連絡してください!同期がまだいませんので仲間が増えますととても嬉しいです!!お待ちしてます!


長文、乱文失礼いたしました。

 

こんな状況でも[KEIO GIRLS VOLLEBALL CLUB DIARY]

 written by 佐々木 怜投稿日時:2020/05/03(日) 01:10

 突然の日差しと陽気、ぬるいような夜風に懐かしい夏の匂いを感じる季節となりました。
もう五月なんですね。

 

文学部二年の佐々木怜です。

 

 

新型コロナの感染防止のため弊部の練習が自粛となってから、丸一か月以上が過ぎました。
今回は、この自粛期間中に腐りかけた私のメンタルと、そんな中でも前向きになれたある記事について書かせていただこうと思います。拙い文章をお許しください。

 

 
3
月下旬、いつも通り練習を終え体育館の端っこで同期とくだらない話で笑い転げていたら、春リーグ中止が発表されました。 新チームが発足してから、チームの軸といってもよかった春リーグという大きな目標が無くなり、虚無感どころではありませんでした。今まで何のために練習してたんだよ!という悔しさや、誰が悪いわけでもない状況にやり場のない怒りを覚えました。

 

でもそんなアグレッシブな感情も長続きはせず、最初の何日かはトレーナーに課された週5のトレーニングをおとなしくやっていました。その時はせいぜい十日くらいの長めのオフ、なんて思っていたので。


その後、今に至るまでの状況はお察しのとおりです。
緊急事態宣言の発令、どんどん深刻になっていく感染者数や報道、それに重なるように東日本インカレ中止と早慶戦延期が決定、当然練習再開の目処は立たず。
決められたトレーニングや走り込みでどんなに辛い思いをしても、確実にバレーは下手になっていくという信じられないくらい最悪な状況。しかもいつまで続くか分からない。

私は九月に入部したので、同期が既に去年経験している行事の数々をこれから初めて経験する予定でした。それも次々消えていき、焦りというか悲しみというか。

筋トレは無駄にならないと頭では分かっていても、きついもんはきついし、バレーはできないし、学校は始まらないし、もう、本当に、ランニングが、嫌い。(このランニングがどんな曲者なのかは他の部員もブログに綴っている通りです。)

 

 

ネガティブ全開の前置きが長くなってしまいましたが、本題に入ります。
ここまで腐った情けないメンタルの私ですが、なんと驚くことに、サボらずトレーニングを続けられています。こんな状況でも一緒にトレーニングをしたり、愚痴を吐き出して笑い合える場を作ってくれている同期や先輩がいるからです。
そんな先輩の一人、友成主将(通称まゆみさん)が、とある記事を紹介してくれました。

陸上の元オリンピック選手、為末大氏のインタビュー記事でした。「夜と霧」という、第二次世界大戦中ナチスの占領下にあった強制収容所の中の人間を記録した一冊があるそうで、それにまつわる話がとても印象的だったので簡単に紹介させていただきます。

その収容所内では、クリスマスの翌日に多くの自殺者が出たそうです。何の根拠も無いのに、クリスマスには何かしらの恩恵があって自分たちは解放されると信じていた方々が、結局何も起こらなかった現実に絶望して大勢亡くなったそうです。記事の中で為末氏はこうまとめています。「私が学んだことは、根拠の無い希望は抱かず、日々の中で淡々とルーティンを繰り返していくことです。」「一番切り替えなければいけないことは、未来からの逆算ではなく、いつかトンネルを抜ける時まで今日できることを積み重ねること。無理やり緊張感を(中略)保っていくことは難しい」

いつ来るか分からない終わりを見据えて嘆くよりは、少しでも今日できることを仲間の皆と淡々とこなしていこう、私だけじゃないしなぁ。って、久しぶりに前向きな気持ちが芽生えた気がました。
改めて仲間の皆に感謝です。そしてやっぱりまゆみさんはすごい人です。
 

また、このブログを書きながらハーゲンダッツの期間限定ロイヤルジャスミンティー味を食べていたのですが、本当に美味しいのでお勧めいたします。きっと皆様のおうち時間も、より一層充実することと思います。
 

最後に一つ、明るいニュースを報告させていただきます。
なんと新入生が一人、入部を決めてくれました!こんな状況下でも入部を決断してくれた彼女に、部員一同感謝と嬉しい気持ちでいっぱいです。新しい仲間も一緒に、また皆で体育館でバレーボールができる日が一層楽しみです。
まだまだ選手、スタッフ問わず新入部員大募集中です! お気軽にご連絡ください!


長文、乱文失礼いたしました。

 

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